桜の聖母学院中学校・高等学校

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出田 梓織さん〈平成22年度卒〉

○桜の聖母を選んだ理由を教えて下さい

国立大学進学を目指しており、そのための特化したクラスに入りたいと考えていました。また、桜の聖母学院中学校からから進学する多くの友人と共に安心して高校生活を送れることを期待していました。

○入学前、不安や疑問はありましたか。また、入学後はそれらをどのように解消しましたか

高校での勉強についていけるかどうか心配でしたが、とにかく先生方が手厚く指導してくださいました。進路の実現に向けたカリキュラムの中で、朝の時間や昼休み、放課後まで私の質問に親身になって答えてくださり本当に助かりました。授業だけでなく、多くの先生方からの時間をかけた個別指導をしていただいたおかげで、入学してすぐに勉強についての不安はなくなりました。

○在学中、特に印象に残っていることがあれば教えてください

高校3年生の体育での長縄が今でもとても印象に残っています。3年生になるとクラスの中はそれぞれの「受験」に向けとてもピリピリした雰囲気になっていきます。そんな中で行ったのがクラスメイト全員で挑戦する長縄でした。最初は飛べない子も多く、正直「何でこんなことをするんだろう」と感じている友人もいました。しかし、続けていくうちに飛べない子も周りの力を借りて飛べるようになり、全員で飛べる回数も増えていきました。体育館の中には縄が床に着く音、応援してくれる先生の声、飛んだ回数を数える声だけが響き、何とも言えない雰囲気になっていきます。学年内で最高回数を達成した時は思わずみんなで泣いてしまいました。
全員で一つのことをやり遂げた時のうれしさ、苦手なことにも挑戦してみる大切さ、友人と同じ目標に向かって熱中する楽しさ、誰かに必死で応援されることの感動。長縄を行った時間はそれほど多くはなかったですが、今でも友人との会話にでてくる位、とても印象深い時間でした。
「たかが長縄、されど長縄」ぜひ桜の聖母に入ってこの素晴らしい時間を味わってほしいと思います。

○桜の聖母で魅力的だと思う点があれば教えて下さい

生徒と先生との距離が良い意味でとても近い点です。距離が近いというのは友人のように仲が良いということではなく、私たち生徒の目線に立って一緒に悩み、考え、力になってくれるということです。
高校生になってから気づきましたが、高校3年間の内には自分で考え、決断しなければならないことがたくさんあります。その中の一つに「進路」があると思います。将来自分は何をしたいのか、何に向いているのか、どんな方向に進みたいのか。進学か就職か。本当に大きな決断を迫られます。
私もそうでしたが、進路以外にも友人関係、部活関係など様々なことで悩んだり、落ち込んだりすることが何度かありました。そんな時、親身になって寄りそい、支えてくれる先生方が桜の聖母にはたくさんいます。在学中は生徒指導の先生と言い合いをしたり、日本史担当の先生と大げんかしたりしたこともありました。今思うと、自分と全力で向き合ってくれ、先生方を心から信頼していたから自分の気持ちを素直に伝えることができたのかなと思います。
先生とけんかができる学校なんてそうありません!
心優しく、親身に寄りそってくれ、卒業してからもずっと応援してくださる先生方がたくさんいること、桜の聖母の素敵な魅力の一つです!

○在学中、現在の進路を選ぶきっかけになった事などがあれば教えてください

養護教諭になりたいと思ったのは小学生の時で、その時は漠然と「保健室の先生っていいなあ。」と考えているだけでしたが、具体的に将来の夢なったのは中学生の時でした。桜の聖母学院中学校に入学してから6年間、最初は泣いて来室していたのに先生に話を聴いてもらうとすっきりしたような、安心したような表情で教室に戻っていく友人や高校生の姿を数多く見て、改めて「養護教諭ってすごい!」と感じ、養護教諭の道に進もうと決めました。
自分も高校生になると進路や友人関係で悩み、その度に保健室へ行き先生に話を聴いてもらっていました。その中でだんだんと自分の中の「目指す養護教諭像」が固まってきました。
実際に養護教諭で働いている今も、桜の聖母の先生とのやりとりが私の基礎であり目標でもあります。子どもたちと関わる中で困った時や迷った時は「先生ならなんて声をかけるだろう?」と一旦考えます。桜の聖母の保健室と先生が私の養護教諭としての原点であり、目標になっています。

○卒業後、大学生活や社会生活のなかで「聖母生でよかった」と感じることがあれば教えてください

常に感じています。特に社会に出てからはより一層強く感じます。
桜の聖母には中学校からも含めると6年間、お世話になりました。入学前は女子教育の中で上手くやっていけるだろうかと思っていました。また、カトリックの教えの中で学校生活を送るということも初めての経験だったのでとても不安でした。
ですがいざ入学してみるとこのような不安は全くなくなりました。女子教育の中では女性として、これからの社会をどう生きていくかということを様々な場面で教えられました。学校行事や授業中はもちろんですが、私は特に生徒指導の中でそのことを学びました。一人の女性として「自分が見て美しいか」ということだけでなく、「他人が見て美しいか」ということを考えなさいと指導され、自分を客観的に見ることの大切さに気づかされました。美しいというのは容姿ということではなく、「立ち居振る舞い」、「言動」、「一つひとつの仕草」などです。これらのことは社会に出てから直そうと思ってもなかなか直せるものではないと思います。私は社会に出て、様々な人と出会い多くのことを学びました。人生の先輩と言われるような年齢の女性でもスカートをはいて足を開いていたり、会議中なのに化粧を直したり・・・。自分は聖母の卒業生として誰から見ても美しい女性でありたいと思いながら毎日生活しています。
また、私にとってカトリックでの学び、聖書や授業中に出会った言葉は人生の指針といっても良いくらい悩んだ時や迷った時にいつも背中を押してくれます。そんな言葉と出会えたことも聖母に入学したからこそだと感じています。
授業前に行っていた「立腰」は大学受験の筆記試験、面接の前、教員採用試験といった人生の勝負どころで本当に役にたちました。周りからはきっと「・・・?」のように思われていたと思いますが、どんな邪念にも負けず集中して試験に挑むことができました。今での自分の中で「ここぞ!」という場面には必ず立腰をし、集中力を高めるようにしています。

○現在の目標や夢を教えてください

目標は大学院に進学し養護教諭の専修免許状をとることです。いざ現場に出て子どもたちと関わると養護教諭としてもっと専門的なことを学んで、より最新の知識を身につけて働きたいと感じました。今は大学院の養護教諭養成課程の進学に向けて、自分の足りないところやもっと専門的に学びたいことを考えながら、子どもたちと関わっています。
今は私自身が子どもの夢や目標になれるように、子どもたちの心と体に寄り添いながら日々過ごしています。

○桜の聖母へ入学を考えている方へ、アドバイスやメッセージをお願いします

桜の聖母を卒業してから7年経った今でも、「聖母で学んで良かった!」「聖母で過ごす毎日は本当に楽しかった!」と心から思います。聖母で出会った多くの友人、先生方、聖母での学び、カトリックの教え、全てが私にとっての財産になっています。
もちろん高校時代は楽しいことばかりではありませんでした。道に迷い、悩み、後ろを向いたことも何度もありました。ですが、その度に心優しく寄りそってくれる友人や、迷って立ち止まっている私のありのままを受け入れ、心から応援してくださる先生方がそばにいました。時には聖書の中の言葉に助けられたこともありました。その友人は今でも親友として私のそばにいてくれ、先生方は聖母に遊びに行くといつも変わらない笑顔で迎えてくれます。聖母での友人、先生方との出会いは今の私にとって大きな力になっています。
安心して聖母で学んでください。そして一生かけて付き合える友人、先生方と出会ってほしいと思います。聖母には自分らしさに気づき、自分の持っている可能性を最大限に引き出せる環境が整っています。もちろん応援してくれる先生方もそうですが、自分自身を見つめ直す時間が聖母の学びの中には多くあります。高校時代にじっくり自分の内を見つめ、考える時間を過ごせることは本当に貴重だと思います。
今、「自分の行動を外から見てごらん。」「誰かにやってもらうより自分から進んでやってごらん。」「困っている人には迷わず、手を貸してあげようね。」と小学生の子どもたちに伝えています。よく考えると全て聖母で過ごした6年間で学んだことなのです。聖母での学びが自分の芯となっていることに気づき、聖母で学べたことをとても誇らしく思いました。
ぜひ、聖母に入学して自分の目標や夢を見つけ、その目標や夢に向かって努力しながら素敵な高校生活を送ってください。キラキラした毎日が待っています!そして、きっと卒業してから感じると思います。「聖母に入学して本当に良かった!」と。