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【高】被爆者の方のお話をうかがって
すでにお伝えしているように、高校2年2組から5組は、修学旅行中の10月20日に長崎平和公園、原爆死没者追悼祈念館、そして原爆資料館を訪れました。その折の感想を紹介いたします。
山脇さん(注・被爆の体験を語ってくださった方)のお話を聴いて、今まで思っていた以上に原爆は恐ろしく、残酷なものなのだと思いました。
授業やテレビ、新聞のニュースを見て知っていた原爆の被害は、恐ろしい原爆被害の一部で、原爆は「熱線・爆風・放射線」だけでなく、人々の心に深い傷を残すものなのだと知りました。
原爆が投下され、地上の温度は2500℃~3000℃になることや、2km離れた場所でさえ、風速72m/秒の爆風が吹いたというのは、私達にとって想像もつかないことです。一瞬で多くの人の命が奪われ、その家族の幸せさえも奪ってしまう原爆は、本当に残酷だと思いました。
子どもの頃に体験した辛い経験を多くの人に伝えようと活動されている山脇さんは、本当に強い方だと思います。そして、そのお話を聞かせてもらった私達は、今、平和な場所で生活できていることに感謝するとともに、世界中のより多くの人に平和な生活が訪れるようにと努力しなければならないのだと強く感じました。(以上2年2組)
平和祈念館で山脇さんという実際に被爆された方の話を聞きました。被爆を体験した人にしかわからないことをたくさん聞き、戦争という恐ろしさ、悲惨さを痛感しました。
原爆を落とされたときの真っ赤な空や爆風、そして道や川に敷き詰められている遺体の表情など、本当に見ているような思いにさせられました。自分の家族が変わり果てた遺体として発見されたときの気持ちを、私自身のこととして考えると胸が苦しくなります。
山脇さんは、最後に戦争を過去のことと考えないで欲しいということを心を込めて伝えて下さいました。その思いを無駄にしない生き方をしていきたいです。(以上2年3組)
私は講話を聴いているとき、耳をふさぎたくなる思いに何度もかられました。あまりにも生々しく、この世界で起こった事実とは思えませんでした。二度と同じ出来事を起こしてはならないと心から思いました。山脇さんがそのような生々しい話をして下さったのは、私たちに原爆の悲劇を受け止めて欲しいからだと思いました。この講話を聴いた私達は被爆体験を未来に語り継いでいかねばなりません。この事実を未来へ残していくために、今後何をすべきか考え、行動していきたいです。(以上2年4組)
山脇さんが話された、「被爆した時に負った体の傷はなくなっても、心の傷は消えない」ことを、私が本当の意味で理解することはできないと感じました。原爆投下により、建物や人間が消滅してしまうことは本当に恐ろしいことです。しかし、この講話を聴くまで、「原爆は過去のことだ。」、「福島出身の私には関係ない。」という考えを持っていました。講話が始まったときは、「なんて怖いんだろう。」と思いましたが、山脇さんのお父さんが笑っているような表情で死んでいたこと、そのお父さんを自分の手で焼いたことなどを聴き、この悲しみは山脇さんにしか分からないと思ったのです。
また、戦争は悲しみを与える存在でしかないと感じました。この戦争を過去のこととして考えず、平和を願いながら生きていきたいです。(以上2年5組)