震災当日の夕方、体育館は、まだ保護者が迎えに来られない生徒たち百人ほどでごったがえしていました。興奮の内にもお腹がすいてくる頃、教員の一人が、三つのかごいっぱいのパンやお弁当をもって帰ってきました。近くのコンビニやスーパーをかけずり回って、生徒たちを保護している状態を話したところ、ヨークベニマル福島西店(西道路)の店長齋藤民男様だけが、話に耳を傾けてくださり、無償で食べ物を提供してくださったとのこと。一同、感謝の思いでいただきました。
ベトレヘムの宿屋がどこに行っても満員で、最後の最後に供された家畜小屋に身を寄せたヨセフとマリアのように、大きな困難の中に示された隣人愛に、張りつめていた心が温まりました。本当に、本当に有難うございました。
本日遅ればせながら校長がご挨拶に伺ったところ、「商品は二度殺すな」と長年教育されてこられたとのこと、また浜通りの店舗では犠牲になった同僚の方々もいらっしゃること、それぞれの地域で再建のためにお店を開けていらっしゃること等を語ってくださいました。わずかながら謝礼をお持ちしたのですが、セブン&アイホールディングスの今回の震災の義援金に加えてくださることになりました。